b型肝炎訴訟のキャリアとは
b型肝炎訴訟のキャリア(無症候性キャリア)とは、昭和23年以降から集団予防接種において注射器の使い回しによって、b型肝炎ウイルスに感染した者のうち、いまだ肝炎等の病気が発症していないが、将来の発症の不安がある者を言います。
無症候性キャリアは、肝がんや肝硬変、慢性肝炎などを発症していませんが、集団予防接種によってb型肝炎に感染しているため、いつ発症の危険があるかわからないので、国からの保障の対象となっています。
自覚症状がないだけで、自分が給付対象になっているケースもあるので、少しでも思い当たる節がある人は、一度調べてみることをおすすめします。
無症候性キャリアの悩み
無症候性キャリアは、いまだ発症はしていませんが、いつ発症するかわからない将来への不安や、実生活の制限、恋愛・結婚・出産の障害、子供への感染する不安、差別や偏見などで精神的にダメージを負っています。
b型肝炎は血液によって感染するので、ぶつかり合うような激しい運動は制限されるし、抵抗力が落ちるので生活リズムや食事などに注意しなければいけません。
また、ケガをしても病院から嫌悪感を抱かれたという事例や、保険の加入も断られたという事例も起きています。
さらに、b型肝炎であることで不当な差別や偏見を受けた者もおり、結婚の障害となっていることもあります。
妊娠・出産においては、子供に将来に渡ってつらい病気をうつすのではないかという不安などにより堕胎した者もおり、妊娠・出産に対しては大きな問題となっています。
このように無症候性キャリアの人たちは、いまだ発症はしていないかもしれませんが、将来への不安など精神的に大きなダメージを負っているのです。
無症候性キャリアに対しての保障
感染後20年経過していない方 | 給付金600万円 |
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感染後20年経過した方 | 給付金50万円+検査費(*)など |
(*)検査費:慢性肝炎等の発症を確認するための定期検査費、 母子感染防止のための医療費、世帯内感染防止のための医療費、定期検査手当
また、上記の給付金以外にも訴訟手当として、訴訟等に係る弁護士費用(給付金の4%相当額)、特定b型肝炎ウイルス感染者であることを確認するための検査費用が支給されます。
給付金を受けた後で発症した場合は、発病した病態の給付金の額と受け取った給付金の差額が支払われます。
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