どうやって予防するの?
b型肝炎を予防するためには、b型肝炎ワクチンを接種することで感染を予防します。
b型肝炎の予防対策は、キャリアである母親からの感染予防として1986年の母子感染防止策から始まりました。
WHO(世界保健機関)も、世界中の子どもたちに対して、生後間もない時期に国の定期接種として接種するよう指示しています。
ワクチン接種の回数は3回であり、そのスケジュールとして、1回目は産後1週間以内に産科施設で接種し、2回目を生後2ヶ月頃、3回目を生後6〜12ヶ月後に接種します。
b型肝炎が慢性化すると、肝硬変や肝ガンへ悪化する恐れがありますが、b型肝炎を予防すれば、将来の肝ガン対策となる効果も得られるため、予防接種は非常に重要であると言えます。
ワクチンのスケジュール
ワクチンの種類として、組替え沈降b型肝炎ワクチンが世界中で使用されており、日本では、酵母由来の組替え沈降b型肝炎ワクチンが2種類認可されています。
このb型肝炎ワクチンを、3回にスケジュールして皮下または筋肉内接種を実施します。
3回目の接種完了後、抗体が確認されれば、ワクチンの効果として、ウイルス感染からの防御効果は20年以上続くと言われており、成人になるにつれ免疫力が強化されていきます。
3回目の接種完了後に抗体獲得率が低ければ、4回目のスケジュールを実施します。
費用と赤ちゃんの副作用について
日本におけるb型肝炎ワクチン接種は、任意接種となっており、ワクチン接種のために費用が発生します。
b型肝炎ワクチンの接種費用として、子どもは6,000円で接種可能であり、大人も8,000円で接種可能で、合計3回の接種スケジュールを組む必要があります。
ワクチン接種にあたり、赤ちゃんの副作用として、5%以下の確率で発熱・発疹・下痢・吐き気・食欲不振などが生じますが、いずれも数日で回復します。
b型肝炎ウイルスに罹患するに比べて、赤ちゃんの副作用は大きな症例を確認されていないため、任意接種とは言え費用も少額であることから、産科・小児科などで接種することをおすすめします。
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